575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

リンゴのひとりごと    鳥野

2007年11月06日 | Weblog
果物屋さんの店先にも、スーパーマーケットにも、林檎が山積みになっています。
香り高く、甘すっぱい林檎、アダムとイヴならずとも虜になりそうです。

  ・君かへす朝の舗石さくさくと雪よ林檎の香のごとく降れ  北原白秋

  ・青林檎与へしことを唯一の積極として別れ来にけり  河野裕子

・古書店に赤き文学全集のさびたるは酸き林檎のような   梅内美華子

感傷、哀愁、不倫、憧憬・・・さまざまな場面に登場する林檎。さて俳句の世界ではどのように詠まれているのでしょうか。
コメント (2)
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