575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

東風身構えて飲む缶ビール     朱露

2009年08月02日 | Weblog


   終夜荒れる東風で心身ともに疲弊しきる。
   「コチ吹かば」などと言ったヤツは誰だ。
   騒ぐ空と総毛立つ樹木群を見て世を呪う。
   最早朝っぱらから缶ビール飲むしかない。

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川柳もオモシロイ    遅足

2009年08月02日 | Weblog
私がねじまき句会という川柳の会にお邪魔していた頃に
丸山進さんという川柳作家とお会いしました。

瀬戸に住んで川柳の講座ももっていらっしゃいます。

  つまらないものを分母に持ってくる
  この日とは遠い親戚かも知れぬ
  大抵のことはバナナでけりがつく
  玄関を開けたら一本背負いかな
  回収車来るたび路地を逃げ回る
  鯨尺で測る親戚間の距離

俳句とは違った軽妙なオモシロさがあります。
玄関を開けたら一本背負いかな
などは、ウンウンと頷いてしまいます。

  


ある方が丸山さんを紹介したものがあります。

実生活では、分別ある大人。
しかし、世間との付き合い方に、微妙な違和感を
感じていらっしゃるのであろう。

分かりやすい言葉で、日常のちょっとしたことに、ひねりを入れた句。
私とほとんど同年、ちょっと、いじわるな目と、ユーモア精神に満ちた人。
自身を対象化することが出来る大人。

人間関係の襞を詠むという川柳の伝統を、
見事、現代に甦らせてた作家。

(川柳もオモシロそう。)

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