私がねじまき句会という川柳の会にお邪魔していた頃に
丸山進さんという川柳作家とお会いしました。
瀬戸に住んで川柳の講座ももっていらっしゃいます。
つまらないものを分母に持ってくる
この日とは遠い親戚かも知れぬ
大抵のことはバナナでけりがつく
玄関を開けたら一本背負いかな
回収車来るたび路地を逃げ回る
鯨尺で測る親戚間の距離
俳句とは違った軽妙なオモシロさがあります。
玄関を開けたら一本背負いかな
などは、ウンウンと頷いてしまいます。
ある方が丸山さんを紹介したものがあります。
実生活では、分別ある大人。
しかし、世間との付き合い方に、微妙な違和感を
感じていらっしゃるのであろう。
分かりやすい言葉で、日常のちょっとしたことに、ひねりを入れた句。
私とほとんど同年、ちょっと、いじわるな目と、ユーモア精神に満ちた人。
自身を対象化することが出来る大人。
人間関係の襞を詠むという川柳の伝統を、
見事、現代に甦らせてた作家。
(川柳もオモシロそう。)