575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

ナガエコミカンソウ     草女

2009年08月28日 | Weblog
長年気になっていたコミカンソウをずーと見たとがない。トウダイグサ科コミカソウ属の1年草で、図鑑には畑や道端にはえる、と書いてある。が、いまだに会えず憧れている。実の付いている植物を幼いころから好み、センナリホウズキがお気に入りであった私だから、直径2,5cmと小さいが、蜜柑のような色と形の実が一列に並ぶ草を見逃すわけがないと思っている。

 昨年の6月、野並でのバードウオッチングのとき、見慣れない草があちこちに生えていた。端正に並んだ小さい葉、羽状複葉にも見えて、マメ科のようだが・・・内心コミカンソウかなと思ったが、自信がない。帰って調べると、アフリカ及びインド洋のマスカレーヌ諸島原産の1年草で、ナガエコミカンソウ(別名 ブラジルコミカンソウ)というトウダイグサ科の草であった。再び、野並を訪れ、ナガエコミカンソウを3本道端からもらってきた。猛暑の中、水を切らさぬよう気を付けたが、花を咲かせた様子も実を付けた様子もなく、寒くなって枯れた。帰化植物とは言え、コミカンソウには縁がなかったと諦めていたのが、この春、庭のあちこちから芽生えてきた。
ナガエコミカンソウは、沖縄、小笠原島に分布してのが近年都市地域に急速に広
まっているという。熱帯や亜熱帯に帰化しており、都市地域のヒートアイランド現象がこの草の分布を広げたとおもわれる。我が庭は亜熱帯なんだ!! 暑さもそうだが、冬の厳しい寒さが無くなって、非耐寒性の植物にとって住みやすくなってきたということだろう。
 それにしても、この繁殖力の強さには、脱帽。3本のうち、1本が僅かな実を付けていたのだ。それでこんなに増えたのなら、わが庭は来年の春はナガエミカソウだらけになるだろう。さすが、帰化植物!
コメント (1)
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