言い訳のような・・・ 愚足

　父と母この居間で逝き夏すだれ

　句会に投句したこの句ですが、実は下五「夏すだれ」は、「秋簾」を予定していて、ちょつと着きすぎだよねと感じていたのです。
　「夏すだれ」は季語にないことも知ってはいたのですが、青すだれ、古すだれ
でもしっくりしないしと迷っていての投句でした。
　投句した後も「夏すだれ」で投句してしまったのを知り迷いましたが「まあ　いいか」のずぼら精神でほおっておいた次第。
　ところが、皆さんに以外にも選んでいただき慌てて言いわけのような文を書きました。

　父が亡くなったとき簾が掛けてあったのは確かです。

墓地売りの電話断る秋の暮 朱露

　　　　　　「間に合ってます」と丁重に断る。
　　　　　　「間に合っていない」のに嘘吐く。
　　　　　　死に場所ぐらい自分で決めるわさ。
　　　　　　勿論決めてあるけどまだ言わない。