575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

オヤマボクチ(雄山火口) 草女

2009年08月14日 | Weblog
火口とは、火打石で出した火花を移しとるもので、この草の葉の綿毛を集めて火口にした。他にハバヤマボクなどもそういう使われ方をした。春頃NHKのある番組で長野県の富倉地区ではオヤマボクチを蕎麦のつなぎに使い、今では幻の蕎麦となっているといっていた。高さ1~1.5mになる多年草で大きい葉をつけるがここから蕎麦のつなぎを作るのはたいへんで、その技術と労力を受け継ぐ人がごく少数になったというとこであろう。
キク科オヤマボクチ属で山野にはえる。海上の森では、赤池近くの斜面にある。その種子を少しもらって播いたのは4年もまえ。2年間はおおきな葉が1枚、3年目に大きのめ鉢に植え替え柿の近くに固定したところ、何枚も葉をだした。今年の夏、1ぽんの花茎を出した。長い雨の間に、どんどん伸びて今や150cmほどになり、花茎は枝分かれし蕾が12,3個付いた。咲くのは9月になってからでしょう。アザミに似ているが、暗紫色で華やかではない。
カタクリやササユリなどは芽生えてから花を咲かせる迄に8年もかかる。オヤマボクチの4年が特別長いとは思わないが、ずっと見てきたから感動している。良く頑張ったねと声をかけたい。ただし、来年はどうなるか分からない。この草は多年草なので、来年の春芽生える可能性はある。が、鉢の底から根を出しているだろうけれど、
根の成長は十分ではない。そのうえ、名古屋の気候が好きではないかもしれない。名古屋より涼しいところでみかけている。
自分にとってなにかが合わないと、植物は黙って消えていく。枯れるという行為には、自己主張がある。それさえしないで、いつのまにか、無くなってしまう。特に山野草に多く見られる傾向である。やはり野におけ蓮華草と思いつつ種からならいいかなと思って種をもらってきたが、オヤマボクチが来年芽をださなければ、それもやめよう。


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玉音や掘るのをやめた防空壕    朱露

2009年08月14日 | Weblog

     玉音(ギョクオン)は天皇のお言葉。
     昭和二十年八月十五日戦争が終わる。
     大人と一緒に防空壕を掘っていた私。
     七十四年間で最も記憶鮮明なラジオ。

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