575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

山濡れて虹消えるまでもの言わず    朱露

2010年05月21日 | Weblog
句会での朱露さんの一句。

こんなメールを朱露さんに送りました。

   この句の下五の主語は普通は人ですが、
   虹と読んでも、また面白いと感じました。  遅足

返信です。

  この句は、私としては叙景百%。
  「山」は、眼前の多米山系。大雨が夕方止んで、いきなり虹!
  「虹はどう消えるのか」とじっと見ている。

  それを、虹が虹としての仕事を果たすまで沈黙。
  ただの飛沫になって「やれやれ」と呟く。 このほうがいい!

                             朱露
  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アカショウビン 草女

2010年05月21日 | Weblog
 5月中旬に戸隠森林植物園にバードウオッチングに行くようになって6年。毎年のようにアカショウビンの噂を聞いたし、鳴き声を耳にしたこともある。一昨年は山歩きのために一緒にきていたグループの人達は会えたのに、バードウオッチングのグループはいくら探しても会えなかった。今年は半ば諦めの心もちで探すこともしないでほかの野鳥をウオッチングしていたら、リーダーの携帯にアカショウビンが出たという連絡がはいった。        急いで丘を降りると、アカショウビン、アカショウビンというざわめきと人々の流れがあった。その流れにのり、300mほどいくとアカショウビンがいた。右側 30mほどの距離にいたのが、枝移りしながら左10mの枝にきた。
 その日は抜けるような青空でアカショウビンの燃えるような赤い嘴が透き通っている。

 なんと私達の目の前で地面に降り、一瞬のうちに蛙を捕り枝に3回叩きつけ頭から飲み込んだ。蛙の足が嘴からでているのに、その時はなにも思わないでただただ見ていた。あとから、仲間が写した写真を見せてもらったときは眼をそむけてしまった
が・・・
 アカショウビンはブッポウソウ目 カワセミ科の夏鳥で、ヒヨドリ位の大きさで、漢字では赤翡翠と書く。分布は広いがなかなか会えない鳥の一つなのに、こんなに近いところで長い間いてくれた。森林植物園は広く仲間は散らばっていたのに全員が間にあって私たちはとても満足した。

 今年はゴールデンウィークまで雪が積もっていたせいか、水芭蕉が一段と美しい。ここは木々の間を水芭蕉が埋めていて雰囲気がとても良い。アカショウビンとの出会いといい、水芭蕉といいたいへん幸せなバードウオッチングの旅行であった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

目が覚めてまたもわが身や業平忌   朱露

2010年05月21日 | Weblog

    元慶四(八八〇)年在原業平没五十六才。
    わが身ひとつはもとの身にしてをパクる。
    目が覚めてわが身を励ますのはラジオ様。
    今朝は天竜寺の壁画を描いた田村能里子。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする