大判 小判という名は花咲じいさん以来馴染み深いが、この名は自然界ではなかなか出会わない。野鳥ではオオバンがいて、バンがいる。いわゆる雑草にはコバンソウがあり、ヒメコバンソウがある。どちらも大判小判とはいかない。
今、庭には小判草が可愛い実をつけている。別名をタワラムギトというこの草はヨーロッパ原産で、明治時代に観賞用として渡来したイネ科コバンソウ属の1年草。
我が家のコバンソウは湖北に生えていた種を持ち帰ったのは3年前の6月の中旬だったと記憶している。最初のころは種を採っておいて播いていたが、今ではなにもしなくても庭のあちこちに生えている。小判という命名に異論はないが、俵もいい表現だと思う。今の私の持ち合わせの知識ではどちらが先に渡来したか分からないがコバンソウにに似ているが、大きさではコバンソウの十分の一位の草がある。小判より小さい表現として考えられたのがヒメコバンソウだと思う。こちらがコバンソウに似ていると感じるには虫めがねがいるけれど・・・どちらも今が見頃、少し気を付ければヒメコバンソウは名古屋でも十分見つかるとおもう。