575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

見た目でわからぬ美味な味       ぐ

2010年05月24日 | Weblog
 スーパーの海鮮売り場でめずらしくもオコゼを見つけた。
 オコゼ類でも食べられるのは鬼オコゼだというから、きっとそれに違いない。
 つくずく眺めると確かに鬼の貌である。 鬼の中でもブスそのもの怪奇な相貌である。
 
 しかしこのオコゼ高級魚で市場に出回ることも少なく姿の割にというか、味は淡白で
美味。刺身、唐揚げ、煮つけ、吸い物、はては関西では冬のフグ代わりにチリ鍋にするという。
 民間信仰では山の神の好物で猟師は其の干物を供えるという。

  鬼をこぜ石にあらずと動きけり   加藤楸邨

  胃の中に入りて虎魚のにらみゐる  宮坂静生
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どくだみの花が咲いたよ白い花    朱露

2010年05月24日 | Weblog

       「毒を矯める」の意味で大昔からの薬草。
       母が葉をすりつぶして傷に塗ろうとする。
       余りの悪臭に逃げ回った懐かしい思い出。
       花は花じゃなく中心の棒が花で別名十薬。

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