575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

寒明けてほっと一息寒気する    須美

2012年03月04日 | Weblog
とても素直な句ですね。
私も寒が明けてから、風邪を引いてしまいました。
ひさしぶりのことです。
気にゆるみからでしょうか?

俳句は2つの条件を備えることが必要と言われています。
ひとつは575の定型。この句は、定型をしっかりと
踏まえています。

もう一つが「切れ」です。
なぜ必要なのか?
575の定型を踏まえていれば、充分ではないのか?
それだけで、日常の言葉から俳句を切り出すことが出来ているのでは?

切れは、俳句を日常の文から完全に際立たせるためのテクニック。
と、今は考えています。

切れを入れると・・・

  寒明けやほっと一息寒気する

切れが生まれることによって、行間が生まれます。
この行間が「俳句」を読む自由を与え、俳句を「詩」にするのでは?

日常の言葉から「詩」を切り出して、際立たせるテクニックが575と切れ。
今は、とりあえず、そう考えておくことにします。

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梅沿いに朝倉川をさか登る    朱露

2012年03月04日 | Weblog
   源流は多米山脈のどこかの滝だろう。
   急流であるぞ君子危うきに近寄らず。
   ここで溺死したら豊橋中の物笑いだ。
   豊橋で済むと思ったら大間違いだぞ。

             



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