誘われて、春未だの高山へ行くことに。
久しぶりの高山線です。
名古屋始発の高山本線、「ワイドビューひだ」はなかなかの設え、発車して
気がつくと懐かしい駆動音を響かせています。
そうなんです。気動車なんです。
未電化の区間を走る特急列車は「ひだ号」と紀勢本線の「南紀号」だけ。
スピード感は今ひとつですが、それさえも快く、通過する駅名もよく読み取れます。
やがて、飛水峡、中山七里を過ぎて下呂から萩原町。この辺りで、艶な道標を通過しました。
「お美津稲荷」とありました。その昔、益田街道一番の親分狐が、美津という美女に化けては村人を困らせていたのを、お坊様の法力で改心。やがて子を産み、商売繁盛の守り神になったとか。
山里に伝わる暖かな話を、車窓から拾うことが出来るのも、それなりの速度なればこそ。
気動車のあの警笛を響かせて、終着駅に停車した時、高山は雪でした。
・ 特急の気動車がゆく奥飛騨路 喘ぎつつ山の脊梁を越ゆ
鳥野
久しぶりの高山線です。
名古屋始発の高山本線、「ワイドビューひだ」はなかなかの設え、発車して
気がつくと懐かしい駆動音を響かせています。
そうなんです。気動車なんです。
未電化の区間を走る特急列車は「ひだ号」と紀勢本線の「南紀号」だけ。
スピード感は今ひとつですが、それさえも快く、通過する駅名もよく読み取れます。
やがて、飛水峡、中山七里を過ぎて下呂から萩原町。この辺りで、艶な道標を通過しました。
「お美津稲荷」とありました。その昔、益田街道一番の親分狐が、美津という美女に化けては村人を困らせていたのを、お坊様の法力で改心。やがて子を産み、商売繁盛の守り神になったとか。
山里に伝わる暖かな話を、車窓から拾うことが出来るのも、それなりの速度なればこそ。
気動車のあの警笛を響かせて、終着駅に停車した時、高山は雪でした。
・ 特急の気動車がゆく奥飛騨路 喘ぎつつ山の脊梁を越ゆ
鳥野