575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

春めいてキリンプチ缶目覚ましに    朱露

2012年03月28日 | Weblog
  「プチ」はフランス語で「小さい」のこと。
  麦焼酎「下町のナポレオン」は大分県から。
  清酒「蓬莱泉」は奥三河北設楽の関谷醸造。
  私がコンニチあるのはこの人たちのお陰だ。

       突然のち



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原発を脱いで帰っていらっしゃい  笹田かなえ

2012年03月28日 | Weblog
高校の教科書(2013年度)に、福島原発事故にふれたものは
わずか7%だったという記事が、今朝の中日に載っていました。

ヒロシマ、ナガサキに続くフクシマ。
福島を普通名詞にしてしまった事故ついて教科書がとりあげないとは、
安全神話を支えていたものの一つが教育界でもあったことを、
改めて教えてくれるニュースです。

家に帰ってくる時は、原発を脱いでから、というこの川柳。
主語は誰なのか?奥さん?あるいは国家、と読むことも可能。
なかなか意味が深いですね。
                       遅足




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東風に揺れ炎となりし辛夷かな   朱露

2012年03月28日 | Weblog
東風に揺れている辛夷の花。
花が揺れている様子を、炎のように、と形容したのでしょうか?
ある日は、夕焼けの中で揺れている辛夷なのでしょうか?

作者の意図は少し違っているようで、こう述べています。

家の二階、南窓の外に辛夷がある。
辛夷の大枝、小枝は一斉に東へ向っている。
しかも、枝は、滑らかな直線ではなく、不規則な曲線なので、
「めらめら」と燃える炎を思わせるのです。

辛夷の木そのものを炎と感じていたのですね。
作者には、なにか燃え上げるモノがあったのでしょうね。

                       遅足



 
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