575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

鷹匠の住んだ町   鳥野

2012年03月27日 | Weblog
我が住まいの近く、名古屋城の北西に「鷹匠(じょう)町」と呼ばれる一角がありました。
改正で、味気ない「城西」に大括りされたものの、かっては、そのまま由緒を伝える町名でした。

鷹狩りの歴史は古く、奈良時代まで遡り、大伴家持や橘奈良麻呂も好んだようです。

猛禽の鷹を使い、狩をするのは日本に限らず、世界の各地で行われています。
現在も11ヶ国ではユネスコの無形文化財に指定されていると、聞きます。

わが国では、ことに戦国時代の武将に愛されて、飼育し調教する係りは、鷹匠として厚遇されていました。
江戸時代には、大名の特権だった鷹狩りも、今では自由となり、その伝統は研究者や愛好家に引き継がれています。

そんな謂れを思いながら、界隈を歩いていると、小さな軒灯に「鷹匠町」の文字が。
幻想だったのかも。

  ・ 春灯し鷹匠町はこの辺り  鳥野

コメント (1)
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