575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

北風の中の東風句会   麗

2012年03月22日 | Weblog
なぜか突然不眠症になった私。お騒がせしましたが、昨夜はこれまでの分を取り戻すかのようにぐっすり10時間眠れました。久しぶりに身体が軽いです。
身体の中に東風が吹いた気分です。(笑)

さて、今年はいつまでも寒く春一番も記録せぬまま春分の日を迎えました。
実際に東風を体験することはこの名古屋では難しいらしいとの結論。
そういう意味でも東風を想像しての句作りとなりました。

そんな中、見事トップ賞に輝いたのは静荷さんの

   東風吹かば奈良の仏に見(まみ)えむか

あの有名な菅原道真の
東風吹かばにおひおこせよ梅の花あるじなしとて春なわすれそ

を踏まえた、いにしえの香りする一句。奈良の仏像に会いに行かれた静荷さんならではの
旅心もあふれる俳句です。「仏にまみえる」とはいい表現ですね。


立雄さんの

   東風と行き旋風と帰る散歩道

これは散歩に出かけた時。行きはよいよい帰りは怖い?のようなつむじ風に変わっていたとのこと。短い俳句の中に風の移り変わりを読み込まれた実感あふれる句でした。

お風邪で欠席の郁子さんの句。

   東風吹いて匂へる明日の門に立つ

学校の門でしょうか?夢と希望にあふれる若者の様子が目に見える。明日の門に立てる人がうらやましい。「前向きな明るい句ですね」と過去の門に立つことが多い人の声。(笑)
高浜虚子の「春風に闘志抱きて丘に立つ」を彷彿とさせる一句。

その他、被災地を詠んだ句も多くあれから一年ちっとも復興が進まないいらだちも感じました。
今や練兵場が死語になっていることがわかった東風句会でした。

来月は「レタス」がお題。不眠によく聞く野菜とか(笑)ご心配おかけしました。麗
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雀鳩人忙しく山笑う    朱露

2012年03月22日 | Weblog
  多米(ため)は北と東が低い山並み。 
  北は奥三河で東は浜名湖から浜松へ。
  南と西が平地で蒲郡や名古屋がある。
  私が育ったのは横須賀の「埋立地」。

            



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