575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

僕のほかに腐るものなく西日の部屋   福田若之

2012年03月19日 | Weblog
週刊俳句から出された「俳コレ」のなかの一句。
作者は1991年生まれ。

部屋のなかを見れば、確かに腐敗するようなものはありません。
食品にも防腐剤がちゃんと入っていて、全然腐りません。
作者の部屋には冷蔵庫もないのかも知れません。
そうなれば腐敗するものは人間しかないのかも。

昭和30年代、三丁目の夕日の時代。
電気冷蔵庫など、一般の家庭にはありませんでした。
台所はジメジメしてナメクジがいたものです。
すっぱくなった御飯も洗い直して食べたものです。

私たちの生活が、いかに自然から遠いものになったのか、
改めて実感されてきます。
この延長線上に孤独死も・・・・

作者はそんな生活は嫌だと感じているようです。
こんな句も。
 
   父といっしょがよかったころの扇風機

父親と一緒にいることが喜びだった子ども時代。
それを保障していたのが扇風機だったというのです。

私の世代は団扇でした。      遅足
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今年花当然の如く見る傲慢     朱露

2012年03月19日 | Weblog
    きのう朝倉川を歩いて梅と桜を見た。
    「梅は咲いたが桜はまだかいな」だ。
    こう言っている今も莟たちが膨らむ。
    快晴無風なのでペンを置いて行こう。

              


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