575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

秋声や大気吸い込み空に吹く    智恵

2012年09月10日 | Weblog
大気を吸い込むのは誰なのか?
作者と読めば、深呼吸をひとつした時、秋の声が聞こえた、
と読めます。
もう一つの読み方は、ちょっと無理はありますが、
主語に、様々なものを想定することも出来ます。
公園の木。ケヤキの大樹の深呼吸。可憐な花の深呼吸。
その息継ぎは秋の声。
あるいは生命のない小石なども・・・
身の回りのものすべてに命があり呼吸していると読んでも・・・

主語を、大地とすると、どうでしょう?
大地が空気を吸い込んで、空に吹き上げる。
大きな秋の声が聞こえませんか?

                      遅足

コメント
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