575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

鳥渡る被曝分け合う漢たち    遅足

2012年09月17日 | Weblog
秋雨前線に台風の影響もあって、今日も不安定な天気です。
あまり報道されませんが、事故を起こした原発では、
相変わらず綱渡りの作業が続いています。
知りたいことをキチンと報道してくれるNHKのETV特集。
「原発作業員・二年目の夏」を見ました。

30年、40年と、何時、終わるとも知れない危険な仕事に
汗を流しているのは、事故の前から原発の仕事に携わってきた人たち。
それに、地元福島で仕事を失った人々が新たに加わっています。

年間で20ミリシーベルトの被曝まではOKとされていますが、
原子炉に近いところほど、放射能は高濃度です。
そんな現場で作業すれば、放射能はどんどん蓄積されていきます。
一人一人が一日でも長く働くために、作業員の皆さんは「被曝を分け合って」います。
将来の健康に不安を抱えての毎日です。

事故以前からの元請→下請け→さらに下請け、という
差別の構造は変らず、むしろ拡大再生産されています。
一番危険な作業に従事している人たちは、被曝を分け合うしかないのです。

私に何が出来るのでしょうか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする