「あわれ秋風よ 情あれば伝えてよ 男ありて今日の夕餉に
ひとりさんまを食ひて 思いにふけると・・・」
南紀勝浦の駅前に建つ、佐藤春夫の歌詩碑。その前で友人はしみじみ
と言いました。「秋刀魚って寂しいサカナなんだね」遠いむかしのことです。
安価で滋養たっぷり、その上に美味と親しまれているさんまは、はるばると旅を
する魚。
北太平洋の千島列島あたりで生まれ、南下して秋の味覚になります。
歳時記によれば「江戸時代には人気がなかったからか、季語にはならず、
見直されたのは、現代になってから」とのこと。
銀光に包まれ、小太刀めく魚形。口元にちょっと黄色を差して顔つきは魅力的。
今夜は塩焼きに、と思っても、コンロの炭火がないのは残念。
・ 厨までいかなる旅路をたどりしか秋刀魚のまなざし澄みて健やか
鳥野
ひとりさんまを食ひて 思いにふけると・・・」
南紀勝浦の駅前に建つ、佐藤春夫の歌詩碑。その前で友人はしみじみ
と言いました。「秋刀魚って寂しいサカナなんだね」遠いむかしのことです。
安価で滋養たっぷり、その上に美味と親しまれているさんまは、はるばると旅を
する魚。
北太平洋の千島列島あたりで生まれ、南下して秋の味覚になります。
歳時記によれば「江戸時代には人気がなかったからか、季語にはならず、
見直されたのは、現代になってから」とのこと。
銀光に包まれ、小太刀めく魚形。口元にちょっと黄色を差して顔つきは魅力的。
今夜は塩焼きに、と思っても、コンロの炭火がないのは残念。
・ 厨までいかなる旅路をたどりしか秋刀魚のまなざし澄みて健やか
鳥野