575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

許そうかぶどうの色に染まる爪    えみ

2012年09月23日 | Weblog
まず、許そうか、という上五にドキリ。
諍いがあったのでしょう。誰とでしょうか?
恋人?ここは身近な人との諍いとして置きましょう。

葡萄を食べながら、許すべきか、許さざるべきか?と反問。
葡萄をまた、一粒、剥いて・・・また一粒・・・
目は爪が染まっていくのを見つめています。
怒りはだんだん和らいでいくようです。
上五の、許そうか、は自分にむかっての問いかけと、作者。
もう怒りはおさまってきたようです。
そういえば「怒りの葡萄」という小説がありましたね。

                    遅足

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秋霖やなきに等しい前途楽し    朱露

2012年09月23日 | Weblog
      秋霖は秋の長雨で昨日から蟄居中。
      「秋霖人を愁殺す」と誰かの言葉。
      名前は知っているが言うのが嫌だ。
      彼も私などに言われては嫌だろう。



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