青葡萄とは、
①色づき始める前の未熟のブドウ。
②皮が緑色のブドウのこと、とあります。
この句の青葡萄は、①の意味で夏の季語です。
学生を青葡萄を見立てた句と読みました。
夏休み、学生はバイトや部活に明け暮れました。
秋には甘い実となる青葡萄。
学生たちにも汗の見返りは確かにあったようです。
子供の頃に、こんな話を読んだ記憶があります。
お父さんが、死を前に、怠け者の息子にむかって
「あの畑には宝物を埋めておいた」と遺言。
父の死後、息子は一生懸命に畑を掘って探します。
しかし、ついに宝物は見つかりませんでした・・・
ところが、秋になると、畑に立派な葡萄が出来ていたというもの。
平成の学生生活はどうなんでしょうね。 遅足