575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

死んでも君の話は聞くことが出来る    遅足

2013年05月24日 | Weblog
名演の劇、「モリー先生との火曜日」を観ました。
主人公はスポーツライターとして活躍しているミッチ。
ある日、深夜のニュース番組で、不治の病(筋委縮性側索硬化症)に冒された
大学時代の恩師のモリー老教授を目にします。
なぜか気になったミッチは、翌日、モリー先生を訪ねました。

16年ぶりに再会した先生は、ミッチを温かく迎えてくれます。
先生と言葉を交わすうちに、ミッチは自分の生き方に、ふと疑問を抱き始めます。

自分は本当に今の生活に満足しているのか?死とはなにか?

それから、毎週火曜日にモリー先生からの授業を受けることとなります・・・
モリー先生の病状は次第に悪化。別れの時が来ます。
亡くなる前日、先生はミッチに一つの頼みごとをしました。
自分が埋葬される木の下に、好物の玉子サンドを持って、訪ねて欲しいというもの。

ミッチは、約束をするが、もう先生から話は聞くことが出来ないと訴えます。
モリー先生は、こう答えます。
私は、君の話を聞くことは出来る、と。

時々、父を思い出すことがあります。話しかけているという意識はありません。
劇を観て、この世にいなくても父は、私の話を聞いてくれているだと思いました。

実話を元に書かれた劇で、加藤健一さんとその息子義宗さんの二人芝居。
席が舞台に近く、声もよく聞こえて、良い時間を過ごしました。
ありがとうございます。



コメント
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