575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

托鉢の心乱れて春惜しむ    狗子

2013年05月11日 | Weblog
若い修行僧。いくら心を無に、と修業しても煩悩は消えません。
煩悩のままに生きることが、即、無に。
そう思うには、やはり年齢が必要でしょうか?

この僧は尼さんでは?という意見もありました。
これにはビックリ。
尼さんとすると、恋の句になりそうです。

男女、年齢を問わず、春はこころ乱れるもののようですね。

  二つ三つかみそりの傷ほの紅(あか)き
             われはしずかな破戒僧なり  坂井修一

               

昨日から雨。庭の木々も今朝は頭を垂れています。
梅の木には実が一杯。去年、少なかったので、今年は生り年。
奥さんは梅ジャムをつくると張り切っています。
花はミカンと柚子。白く馨しい香が・・・

もうすぐキライな蚊が現れます。
春から初夏までのほんのしばしの楽園の季節もまもなく終りです。

                       遅足



                
コメント
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