575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

垣若葉とぎれとぎれにバイエルが   晴代

2013年05月20日 | Weblog
垣根越しのピアノの音にふと。垣若葉は素敵な造語、と鳥野さん。

垣若葉が季語として載っている歳時記もあるそうです。
私の持っているものにはありませんでしたが。

垣根が若葉になっているなんて良いですね。
そこからバイエルが聞こえてくる・・・
まだ幼い子供がピアノの練習をしている。
聞くともなく聞いていると、途切れる。
また同じことろから始まって途切れる・・・
住宅街の休日でしょうか。

句友のみなさん、ほとんどがバイエルを一度は習っていました。
一番遅く習ったのが狗子さん。
20代の頃に5年ほど習い、定年後の今、再挑戦中。
目標はトルコ行進曲とのこと。
ただ、最近、暗譜が出来なくなったとこぼしていました。

    たづたづとこどもが弾けるバッハさへ
           ある時海のごとく深しも  小池光

音楽の不可思議をよく伝えてくれる歌です。
音楽からコトバが生まれたという説もあるそうです。

そいうえば、最近の家は、垣根のないものが多いですね。
こうした風景も昭和のものとなっていくのでしょうか。

                       遅足

コメント
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