575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

蕨の季語は春だけど   鳥野

2013年05月28日 | Weblog
蕨の季語は、春。まるで約束したかのように、
立夏の前に、蕨刈りの声がかかりました。
木曽の里山に住む友人からの「出たわよ」の
電話で駆けつけ、目いっぱいの収穫。もう何
年も続いています。

ところが、今年は、立夏が過ぎ、大型連休が終
わっても、まだまだとのこと。

5月になっても、連日のように、霜注意報、残
雪さえも、という具合。蕨は伸び上がってみた
ものの、頭から萎れてしまうと言います。

ようやく出揃い始めたのは、5月も中旬になっ
てから。

季節が何やら変。なにやらおかしい。春を迎え
る溢れるばかりの嬉しさと、ときめき。
そんな季節の喜びはもう味わうことが、出来な
いのでしょうか

 ・ 石ばしる垂水の上の早蕨の萌え出づる
   春になりにけるかも
              志貴皇子
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする