575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

「夏服」句会の句が集まりました。    遅足

2014年06月18日 | Weblog
今回の題詠は「夏服」です。

①夏服や紅顔少尉候補生
②女子生徒夏服までの腕まくり
③民よそに議論暴走クールビズ
④夏服に雪の身体を隠しけり
⑤夏服の父の残像国敗れ
⑥基隆(キールン)に着きて船員夏服へ
⑦夏服や手でしわ伸ばし良しとする
⑧夏衣引き出し箪笥スルスルと
⑨いつの間に痩せし父の夏衣
⑩夏服の似合う親父になれぬまま
⑪夏服の園児ゆるキャラと握手す
⑫夏服と疲れを脱いで素のわたし
⑬夏服のはしゃぐ生徒の声高く
⑭出す出さぬまよう二の腕夏の服
⑮夏服に腕擦る音や空上がり

自由題

①おもいっきり青春の味夏蜜柑 
②青き汗悲鳴嘆息嗚呼ニッポン
③ゆっくりと母逝きて月ただ白く
④紫陽花や肩を落として雨を待つ
⑤六月や万年筆の書き心地
⑥親知らず抜きて親の句半夏生
⑦楽隊のきらめく音色夏来る
⑧大空は青き流刑地夏燕
⑨くちなしの蕊に働き蜂群れる
⑩木下闇車次々吸い込みぬ
⑪羅や後ろ姿を意識して
⑫ラムネ抜く発進します恋の味
⑬叱られて立たされており芥子坊主
⑭挨拶の声もくぐもる梅雨じめり
⑮音に知る破れ (ヤレ)戸を潜る蚊のいくつ

       

名古屋は雨が降る予報ですが・・・
我が家の辺りは一滴も降ってきません。
草も木も一雨欲しがっています。




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