575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

夏服句会    麗

2014年06月19日 | Weblog
小雨降る中、夏服句会が昨日行われました。
親知らずを抜いた遅足さんのピンチヒッターで私が司会に。無駄話が多くてすみませんでした。
では欠席された方のために恒例の一言寸評です。

1,秋山兄弟を彷彿とさせるきりっとした少尉候補生。真っ白な軍服、紅顔に賛否あり。せつない句です。
2,夏服までの微妙な時期を読み込んだ句。最近の学校では6月を待たずに衣更えも許されています。衣更えの季語はなくなるかも?
3,集団的自衛権をめぐる国会の様子。クールビスは黒ジャケットばかり。就活生の黒スーツにまで話題は及びました。
4,富士山の姿と読む人あり、人気の映画「アナと雪の女王」と見る人あり。作者は雪女の夏を読んだようです。
5,トップ賞です。亜子さんの句。戦中、戦後のお父様の思い出を話され郁子さんの目には涙が。。。
6,キールンは台湾の港町。船旅での実景だそうです。
7,木綿の服は手アイロンでいいのです。主婦の実感こもった一句。
8,「スルスルと」が新鮮。軽い抽出は出しやすいですね。
9,今回、夏服の俳句には父親がよく登場しました。中7の字足らずを「痩せしや」とすればどうでしょう?
10,夏服が似合うお父さん像はどんな感じでしょうか?恰幅よく格好いいお父さん、やはりスーツ姿でしょうか?ちなみに作者の能登さんはカメラマンです。
11,不二家のペコちゃんに駆け寄り握手していた園児を目撃。ゆるキャラにしない方がよかった?
12,夏服と一緒に脱ぎ捨てたい人間関係の疲れ。ありのままの私に戻ります。
13,元気な女子中学生。はしゃぐを変えてもいいとのアドバイスあり。
14,中高年の女性の共感の一句。ここを出せる人は若い証拠。たるんだ肉は大振り袖ともいう?
15,「腕擦る音」が少し難しい?


夏服からイメージされた戦前、戦後、現代の世相まで一気に駆け抜けた夏らしい句会でした。
来月はもう晩夏となる頃。
お題は「夕立」ですがぜひ「晩夏」にもチャレンジしてみて下さい。麗
コメント
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