575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

どこまでも、ススキ   鳥野

2014年11月04日 | Weblog
「オレは河原の枯れすすき、同じお前も枯れすすき・・・」
一世を風靡した「船頭小唄」の出だしです。
野口雨情と中山晋平の名コンビが生んだ流行り唄も今では
影が薄く、思い出のメロディにさえ、登場することは無く
なりました。

唄は忘れられても、ススキは健在です。
本来ススキは、嘆き節に唄われるような、ひ弱では無し。
野原、丘陵、土手と至る所に根付き、時には大群落を形成。
旧石器時代から命を繋いできました。
人類の生活にも貢献。屋根材として、縄や筵材、飼料など
と、大切な植物でした。

つい先日も、奈良県と三重県の県境近くの「曽爾高原」の
ススキ原が紹介されていました。
見の限りの、銀の穂波。風に揺れて、何処までが原だやら、
空だやら、秋の日に見たあの壮観は忘れられません。

   ・ ススキ波空へと続きなお続く  鳥野


コメント (1)
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