575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

小さき金印   鳥野

2014年11月25日 | Weblog
玄界灘と博多湾を区切って伸びる砂州。全長8キロ、
最大幅2、5キロの海ノ中道は何とも壮大な景です。
その行き着く所は、かの金印で知られる志賀島。金
印公園として、よく整備されています。

今から230年ほど前、島の農夫の甚兵衛は、溝を
塞ぐ大石の下に、キラリと光るものを発見。よく見
ると、表面に文字らしきものが。

持ち帰って兄に相談。兄は奉公先の親方に。その後、
庄屋に、奉行に、藩主に、と数奇な運命を辿ります。
貴重なもの、値打ちなもの、とは思っても、誰も私
物化しなかった不思議。
2・3センチ四方、厚さ0・8センチ、、重さ108
グラム。この小さな金印は、邪馬台国は?女王国の出
現は?など。
幾つかの学説や論争を生みながら、現在は国宝の指
定を受けて、福岡市美術館に保管されています。

 ・美しの大和は女王の統べし国 小さき金印
  証しとなるや
        
                鳥野

コメント (2)
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