575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

縄跳びの弧に秋日入れ帰りかな    結宇

2014年11月26日 | Weblog
きれいですね。弧に秋日入れの表現。見つけましたね、とえみさん。
美しい映像を言葉で描き上げました。
縄飛びは風の季語ですが、この句の場合は秋の句として読みます。
同じ作者の自由題。

   地下にては名づけなきあり紅葉山

地下(じげ)とは、宮中への昇殿を許されていない人達のこと。
つまり庶民を意味します。
貴族たちの文芸だった和歌。
これに対して地下の文芸として生まれたのが俳諧。
作者は俳諧を勉強中。言い回しが俳諧風です。

   縄跳びの弧に秋日入れ帰りかな

今なら下五は、帰りけり、となるでしょうね。
それを、帰り、という名詞にしたところに作者の工夫が。

           

二日間降った雨。
大学構内の銀杏は散り、紅葉は今が盛り。
一雨ごとに冬に・・・              遅足

応答の一日一句

   冬ざれや「ノーシン」の看板くっきりと  孝

   人形の指示に徐行す冬ざれて      亜子





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする