575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

11月句会の投句が集まりました。    遅足

2014年11月19日 | Weblog
今回の題詠は縄跳びです。みなさん、縄跳びからは随分とご無沙汰。
なつかしむ句が多く詠まれたようです。


題詠「縄飛び」

①糾える縄を飛びたし絡められ
②縄跳びが得意だったのあの頃は
③九九暗記おえてなわとび高くなり
④縄跳びの弧に秋日入れ帰りかな
⑤青空を切り裂く音や二重跳び
⑥縄跳びのなかに入って葉を落とす
⑦縄飛びの親子リレーや風走る
⑧ときめきは縄跳びの輪をくぐるとき
⑨アルバムの縄跳び遊び三姉妹
⑩なわとびも九十九で止むならいなり
⑪縄跳びをボクサー真似て飛びたくて
⑫澄んでいくただ跳ぶ縄に縁どられ
⑬縄跳びや花いちもんめ昭和の子

 
自由題
 
①点滴に繋がれ生きる冬日かな
②外灯の身に入む夜道靴の音
③地下(ジゲ)にては名づけなきあり紅葉山
④晩秋の街路樹青く灯されて
⑤十六夜の月の出迎え無人駅
⑥音たてて枯葉走れるばかりなり
⑦散る紅葉言葉探して踏みしだく
⑧なお青き林檎を噛めば風の味
⑨十三夜二度輝くは凶なりや
⑩指折りて失語の父の冬暦
⑪おでん鍋今夜も残る竹輪かな
⑫鈴懸の並木に拍子とるブーツ
⑬宴果て頬に冷たき月時雨

         

応答の一日一句

  方丈にしばし端座の紅葉かな     孝

  昏れゆくを惜しむ紅葉や詩仙堂    亜子



コメント
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