575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

冬鳥の声のあつまる冬青(そよご)の木   遅足

2015年01月04日 | Weblog
東山の林のなかを散歩すると小さな赤い実をつけた木が。
冬青と書いて「そよご」と読みます。風に葉がそよぐ木という意味。
以前は、そろばんの珠にも使われていたとか。
10月から11月ころい実が赤く熟します。
そんなに美味しくないようで、冬になっても残っています。

秋から冬、日本に渡ってくる鳥たち。冬は食べ物の少ない季節。
そんな鳥たちに冬も残っている木の実は大切な食糧。

冬青は実を沢山つけて待っています。鳥に種を運んでもらうためです。
食べて貰うと、種は発芽しやすくなるそうです。
糞とともに地上へ落ちた種は新天地を開拓。

渡り鳥と植物のお付き合いは何百年、いや何千年。
樹木はテリトリーを拡大。
鳥たちは渡りのルートに食べ物を蓄える結果に。
持ちつ持たれつですね。

               

応答の一日一句

  初日差す和紙の明かりの柔らかし   孝

  ビルの窓モザイクに染め初日かな   亜子



コメント
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