575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

初句会の投句が集まりました。   遅足

2015年01月21日 | Weblog
今回の題詠は「初」でした。
初句会の句はありませんでしたが、色々な「初」が集まりました。
昨日が大寒。この地方で一番寒いのは月末とか。
まだまだ気が抜けませんね。

題詠「初」
①新発意(シンボチ)に初雪重き網代笠
②念じつつ振り動かしぬ初みくじ
③無秩序が秩序となりて初雀
④わたくしを探して老いぬ初鏡
⑤お隣も向ひも独居初あかり
⑥小さき手とニューシューズ履き初詣
⑦咲き初むる蠟梅に顔寄せにけり
⑧完璧な初夢なので出られない
⑨初富士がランナー越しにそびえ立つ
⑩初化粧隠したき事多くなり
⑪凧揚げのできる公園初ググり
⑫初売りの魔界の如し福袋

自由題  
①だんだんと空透けてゆく春隣
②孫の言う「オラフにして」と雪うさぎ
③病床の母のくぐもる初電話
④悪童の初荷追はへて町はずれ
⑤御降りや振袖姿見ずじまい
⑥寒雀手毬のごとく飛び跳ぬる
⑦緞帳(どんちょう)の揚がらんとする淑気かな
⑧書初めは夜空の星にとんどの火
⑨ビニールのシートかぶせてあって 雪
⑩冬帽子目まで被って眠る子や
⑪老犬の遠吠えかなし冬銀河
⑫門松も少なくなりし城下町

番外
初ヨダレ何気に拭い傾聴す
沈黙は想像の翼広げ時

           

応答の一日一句

  幕間におでん一皿酒少々      孝

  たて皺の眉間のゆるぶおでんかな  亜子

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする