575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

花の声聞かむとかがみ寒牡丹   鷹羽狩行

2015年01月18日 | Weblog
花や木と話が出来ると感ずるのが詩人。
実際に会話が出来たら素晴らしいでしょうね。

植物と話が出来るのでは?
そう考えたのが作曲家の神津善行さん。
「植物と話がしたい」という本を書いています。
着目したのが植物の発信する電波。大学の研究者と一緒に研究。
なにが分かったのでしょう?

木にも、人間でいえば頭のあたる働きをするところがあること。
植物は、根から水分や養分を取り入れ、葉で光合成を行っています。
この2つの仕事を調整しているのが、幹の一番下の部分。
そこから信号を送って調節しているらしい・・・とのこと。

また樹木が発信する電波に着目。固有のリズムを解明。
それをもとに木の歌を作曲もしたそうです。
こうした研究はまだまだ始まったばかり。
いつかは植物と話が出来る時代が来るかも・・・

  露けさの木が話すとや嘆くとや 大木あまり

植物といえば蘭の花も不思議に満ちています。
受粉を虫に託しています。ある種の蘭は虫を決めています。
雄の虫を引き寄せるために、雌の虫そっくりの花を持つ蘭。
目が見えずに、どうやって真似をするのでしょうか?
見えないが目がみえている???
人間以上の力を持っているとしか考えられません。

          応答の一日一句

  束の間は弾丸(たま)と思ひし玉霰   孝

  背なの子の爪先立ちて霰かな      亜子



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする