575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

俳句は意味を伝えるものではない。    遅足

2015年01月05日 | Weblog
小川軽舟さんの「俳句入門」を読みました。
ポイントは以下の4点でした。

①俳句は詩。意味を伝えるものではない。

読者に何かを思いださせるもの。
575の短い詩型だから、言葉の連想の力を活用する。
季語は大きな連想の力が秘められている。

②取り合わせの句。

  卯の花や箸の浮きたる洗桶   軽舟

季語と中七下五のフレーズの隙間を読んでほしい。

③写生。

  鳥の巣に鳥が入ってゆくところ   波多野爽波

その情景を思い出してほしいという句。
読者それぞれがイメージを膨らませる。そのための鍵が俳句。

④写生のコツ。
頭をからっぽにして待つ。何を?
言葉を。
頭が働くと擬人法や比喩といった表現に向かう。

           

応答の一日一句

  初雪や妻ベランダに走り出て   孝

  初雪や先斗町にも下駄の跡    亜子



コメント
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