575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

ひとところ人の色濃き寒牡丹   遅足

2015年01月16日 | Weblog
先日、名古屋の徳川園に冬牡丹を見に行きました。
成人式をすませた振袖姿もちらほらと。
お孫さんの姿をカメラにおさめるお祖父さんも。
あまりに熱心さに、お孫さんのほうがウンザリと。

園内では、色とりどりの牡丹が美しさを競っていました。
白は「連鶴」、淡い黄色は「真昼間」、ピンクは「八千代椿」、
紫は「島大臣」と名が付けられています。

  雄蕊みな色同じうす冬牡丹

説明書きによれば、冬牡丹と寒牡丹は違うそうです。
春咲き品種を温室などを使って、冬に咲かせたものが冬牡丹。
温室から取り出した鉢ごと埋め込んであるそうです。

一方、自然に寒に咲くものが寒牡丹。
そう言われれば、寒牡丹のほうに野性味が感じられました。

歳時記では、冬に咲くから冬牡丹。
寒に咲くから寒牡丹と使い分けているようです。

             

応答の一日一句

  炉火赤し音色変わらぬ古時計   孝

  炉火赤し一つ少なく鳴る時計   亜子


コメント
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