575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

思いやりの女正月   鳥野

2015年01月20日 | Weblog
 一面真っ白な雪の原に、若緑の松の葉を挿してゆく。
なんと言う清々しさ。
東北から北陸地方に伝承されている「庭田植え」と聞
きました。
 秋の豊作を祈願して、1月15日の小正月に行なわ
れる予祝行事の一つです。
 暦の普及していなかった古来、新年は小正月の日か
ら始まるとされ、行事も集中していました。
成木責め、嫁叩き、左義長、粥占い、餅花、繭玉・・。
何れも、多産、豊穣を願う祈り。形を変えながら、現
在に継承されています。

そして、またの名が女正月。何かと気忙しく、休む間
の無かった女性の労を労う、思い遣りの日でもありま
した。

 ・新しきオンナ生れよと女正月  鳥野
コメント
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