575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

霜を踏む足袋に穴あり托鉢僧   能登

2015年01月11日 | Weblog

情景が浮かぶ句です。
托鉢僧が足袋を履いていなかった記憶もありますが・・・。
宗派の違いかもしれませんね。
托鉢僧は捧げる相手の顔を見てはいけない、という所もあるとか。
僧はただ納めるのみであって、相手との交流を避けるようです。
なんとなく分かる気が、と結宇さん。

写生の効いた句。なぜ穴のあいた足袋のままなんでしょうね。
修行僧ですから自分で縫うのでしょうか。
忙しくて縫う時間がないのか?
縫い方が悪くて・・・また穴が?
穴のことしか言っていませんが。
急かれるように修行する若い僧の姿が浮かんできます。(遅足)

  踏みてみてまた踏みしめて霜柱  渡辺茫子

              

応答の一日一句

  初旅やこの日常が遠くなる   孝

  初旅や禍福を縫ってひた走る  亜子

コメント
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