575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

鬼も内    鳥野

2015年02月03日 | Weblog
市バスの車内に節分のお寺を結ぶ、特別運行の
案内が出ていました。
デパートやスーパーマーケットの店頭はかなり
前から、鬼の面やら炒り豆やらで、賑やかです。

<この世にはどうやらオニというものがいて、
悪さをするらしい。ならば、春の始まる日の
前に退治をしておこう>というのが魂胆か。
古くは、追儺として宮中の年中行事。次第に
民間に広まったものといいます。

鬼の悪行ばかりを上げ募るのではなく、その
言い分も聞こうと、<福は内 鬼も内>と呼
び掛けたのは、吉野山の金峯山寺。こうして
始まったオニの宴。鬼火の祭典はいまも花灯
火に照らされた境内で行われています。宴席
に出る酒の銘は確か、酒呑童子。

 ・ 豆に追われし鬼ども集い宴する金峯山寺の
   灯は明かからん

 ・ 酒呑童子の旨酒に酔う山の夜 鬼よ訪い来
   よ連れ立ち行かな
                  鳥野
                 
                 


                  




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