575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

平和とは辛抱のこと梅白し      遅足

2015年02月01日 | Weblog
平和とは辛抱と我慢、とは、あるフランス文学者の言葉。
人質となっていた後藤さんが殺されたというニュース。
これをみて、平和とは辛抱という言葉を思い出しました。

イスラム国は日本政府、安倍さんはイスラム国の敵と非難。
安倍さんは、国際社会と連携を強め、償いをさせると、
強い姿勢を強調しました。

私の中にも安倍さんと同じ気持ちがあります。
決してイスラム国の残忍な行いを許せません。
目には目を。償いはさせたい、と。強い姿勢で臨みたい。

しかし、それでは彼らの言う悪夢の始まり。
戦いの連鎖は断ち切れないという思いも。

ここはじっと我慢と辛抱、と言った渡邊さん。
おそらく日中戦争など15年におよぶ戦争が、
威勢のいい元気な言葉によって後押しされたという
苦い体験によるものでしょう。

冷静に事態を考える必要がありそうです。

70年、戦争を行わなかった日本国民。
戦争で亡くなった沢山の人々の気持ちに思いを馳せて、
平和をどう守っていくのか?
考え抜いて到達した言葉が、平和とは辛抱。

9条の精神を日本国民が血と肉に出来るのか?
試練の曲がり角に立っている思いです。

若者より辛抱と我慢が出来る老人。
老人力が試されているようです。

殺された後藤さんは、どの道を望んでいるのでしょうか?
コメント
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