575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

散りてなほ正座崩さぬ椿かな   亜子

2015年02月28日 | Weblog
同種句がありますね。思いは同じかな?
首から落ちると嫌われた椿だそうですが、
こんな風に見てあげれば結構でしょうね、と結宇さん。

同じ落ち椿を詠んだのが静荷さん。

  落ちてなほ地に位を正す藪椿 

藪の中でありながらも、位を正す、というあり方に、
生き方もそうありたいなあ と、教えられました、と智恵さん。

                     

亜子さんの句、「正座」という言葉から和服の女性が。
落ちるではなく「散る」という言葉が選択されています。
人間のありたき姿を見事に表現しています。

一方、静荷さんの句。

散るではなく「落ちる」。地に落ちる。
天地のイメージ。位が下がる。しかし位を正す。
人間と言うより椿のあり方を詠んでいます。
そして、そこから人間にも視線をひろげていきます。
表現の力点の置き方に違いがあり、とても面白く感じました。

             

応答の一日一句

  閉店の貼紙千切れ二月尽   孝

  瓶中の酒は何処へ二月尽   亜子

もう二月もおしまい。三月へ。
町内会の役員を仰せつかって、ちょっと忙しくなりそう。

                     遅足

  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする