音楽でも会話でも、耳に心地よく感じる条件は
ある程度、次の音が予測できることと、
その反面、予想を超えて、意表をつくような新鮮さが
あることです。
メロディを考えてみても「次はこういう音となる、
あるいは、こういう強さになる」というような予測が
半分あたって、半分はずれるような構成が必要です。
「14歳のための時間論(佐治晴夫・著)」の一節です。
これは俳句にも通ずることだと思います。
わずか17文字と短い詩ですが、
読み始めるとともに、次の展開を予測します。
予測のままに終わると・・・ちょっとガッカリ。
予想を覆す言葉が現れると、新鮮さを感じます。
今読んでいる郷正子さんの句集「秋声の昼」
日傘三つ寄って噂の影できる
噂の輪と言わず、「影」という言葉。「おやっ?」と感じさせます。
湯たんぽを今日に枕を明日に置く
「明日に」と言われて「えっ?!」という驚きが。
「ちょっと言葉をずらす」という荻原先生の言葉は
このことをおっしゃっていたのでは、と思いました。(遅足)
応答の一日一句
秋の蚊やエレベーターで足踏みす 孝
そそくさと来て秋の蚊の消えにけり 亜子
ある程度、次の音が予測できることと、
その反面、予想を超えて、意表をつくような新鮮さが
あることです。
メロディを考えてみても「次はこういう音となる、
あるいは、こういう強さになる」というような予測が
半分あたって、半分はずれるような構成が必要です。
「14歳のための時間論(佐治晴夫・著)」の一節です。
これは俳句にも通ずることだと思います。
わずか17文字と短い詩ですが、
読み始めるとともに、次の展開を予測します。
予測のままに終わると・・・ちょっとガッカリ。
予想を覆す言葉が現れると、新鮮さを感じます。
今読んでいる郷正子さんの句集「秋声の昼」
日傘三つ寄って噂の影できる
噂の輪と言わず、「影」という言葉。「おやっ?」と感じさせます。
湯たんぽを今日に枕を明日に置く
「明日に」と言われて「えっ?!」という驚きが。
「ちょっと言葉をずらす」という荻原先生の言葉は
このことをおっしゃっていたのでは、と思いました。(遅足)
応答の一日一句
秋の蚊やエレベーターで足踏みす 孝
そそくさと来て秋の蚊の消えにけり 亜子