575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

句会近づく     遅足

2015年09月09日 | Weblog
時候、天文、地理、生活、行事、動物、植物。季語の分類項目です。
俳句はモノに語らせると良いと言います。
そこで、モノの季語とコトの季語に分けてみることを
提案されているのが片山由美子さん。
(等さんに教えていただきました)

今回の題詠は「夜長」は時候の項目にあります。
モノではなくコトの季語です。
では、どうするのか?
季語から派生し季語と同じものとされる傍題があります。
これに夜長とモノと組み合わせたものが幾つか。

  山風は山にかえりぬ夜長酒     上田五千石

  夜長人耶蘇をけなして帰りけり   前田普羅

  かの窓のかの夜長星ひかりいづ   芝不器男

芝不器男の句は、病室の窓から見た星です。
この他、夜長の〇〇、という表現もあります。

  よそに鳴る夜長の時計数えけり   杉田久女

  ひとり寝の夜長の帯をたたみけり  高橋淡路女

  長き夜の指が覚えてゐる漢字    稲荷島人

私も夜長○〇で詠んでみようかと思っています。

          

応答の一日一句

  妻の句を讃え注がん温め酒    孝

  死語といふ言葉かなしく温め酒  亜子

台風18号が東海にまもなく上陸しそうです。
名古屋は幸い、雨風ともにそんなに強くありません。
雨台風とのことです。 
コメント
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