575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

9月句会の投句が集りました。

2017年09月20日 | Weblog
今回の題詠「秋の声」は難しかったという声も。
苦吟の結果をご覧ください。

題詠「秋の声」
①秋声や花を棺に孫曽孫
②露天湯の星のまたたき秋の声
③七草の青色冴えて秋の声
④茜雲地上溢るる秋の声
⑤秋の声朝から弾むお代わりと
⑥北風に変わる窓辺や秋の声
⑦箔を押す指の先より秋の声
⑧湯に入れば末尋ねたき秋の声
⑨秋声や暗渠に消える水の勢
⑩児等の声くらげ連れ去り秋の声
⑪居住まいを正し墨する秋の声
⑫「また来て」と星のまたたき秋の声

自由題
①冬瓜を切れば純白綿の部屋
②手に力入らぬ夫や放屁虫(へひりむし)
③醤油色鍋に整列鰯かな
④医者帰り歯をいたわりて林檎食む
⑤蜩や明日は会へぬと今日を鳴く
⑥白萩を揺らして時は通り過ぐ
⑦野分吹きラインに集う家族かな
⑧ミサイルが通過したとは鰯雲
⑨子の帽子浮きつ沈みつ大花野
⑩一輪の黄菊へ零す一語かな
⑪白萩のこぼれここより下り坂
⑫火落とせばコオロギ聞こゆ釜の傍(ハタ)

自由題も良い句が並んでいます。遅足

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする