575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

9月句会近づく。 遅足

2017年09月16日 | Weblog
今回の題詠は「秋の声」です。
秋になると空気も澄んで、物音がさやかに聞こえます。

  打ち寄する渚に秋の声すなり  田原砂子

  水音を秋の声とし奥信濃   鈴木真砂女

風やせせらぎなど自然の音だけにかぎりません。
人間のたてる物音・・・

  かづら橋渡る悲鳴も秋の声  松倉ゆずる

  衣擦れといふあえかなる秋の声  山崎冨美子

また、具体的な音ばかりでなく、
心の中に響いて来る秋の気配をも指します。
次は心の耳で聞いた秋の声。

  流れ去る年の音かも秋の声  相馬遷子

  セザンヌの筆の余白に秋の声  岡田 貞峰

句会ではどんな秋の声が聴かれるのでしょうか?
楽しみです。

コメント
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