575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

さえずりや透ける命をふと思う  えみ

2018年04月07日 | Weblog
小鳥の囀りを聞いています。次第にトーンが高まっていきます。
その時、ふっと命が透けてゆくような感じを受けました。
小鳥のいのち、私のいのち。いのちとは透けるものなのか・・・
という句意でしょうか。

中七の透ける命、をどう読むか?

囀りは恋の歌。命の限り歌います。
歌が極まって、鳥の命が透け、あの世との境まで・・・
そんな恋の喜びを詠ったのかも。

下五の「ふと思う」が必要か?どうか?
いのちの透けるまで、とすることも可能です。
読者によって分かれるところでしょうか。

                 遅足

コメント
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