575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

さえずりや母なき庭に寄り添いて   麗子

2018年04月14日 | Weblog

庭にやってきた小鳥の囀りを聞いています。
ふと、母といた頃を思い出しました。
今は母は居ません・・・

下五の「寄り添いて」をどう読むのか?
二つの読みが可能です。
ひとつは、母のいない庭。その庭に寄り添う。
まるで母に寄り添うように。

もう一つは、母のいない庭にいて、誰かと寄りっている。
その人と母のことを話しながら。
そうすると母に寄り添っているように感ずる。

「母なき」という表現からは、
母は、この世にいないという意味合いが
強く感じられます。
ちょっとサミシイ句ですが、
明るい季語の囀りが寂しさを救っています。遅足


コメント (1)
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