575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

晩春やほこりのような嘘をつく   えみ

2018年04月22日 | Weblog

ほこりのような嘘にぐっときました、とすみさん。
どんな嘘か想像が膨らみました、と智恵さん。

晩春はどことなく物憂い感じがあります。
掃除などもついつい手を抜いて・・・
障子の桟にも埃がたまっています。
日差しも強く、目によくつきます。

こんな情景を背景に句を読んでみました。
ついつい嘘をついてしまうことはありませんか。
大した嘘でもないので、咎められることもありません。
埃のようなウソ。しかし埃も積もれば・・・で、次第に気になります。
そして・・・

晩春という季語は、肯定的に捉えられますが、
もちろん反対の側面もあります。
この句、マイナスな一面を生かした句では。

政治家の嘘を詠んだ時事句と読んだ人も。
これも面白い読みです。

                  遅足

コメント
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