ほこりのような嘘にぐっときました、とすみさん。
どんな嘘か想像が膨らみました、と智恵さん。
晩春はどことなく物憂い感じがあります。
掃除などもついつい手を抜いて・・・
障子の桟にも埃がたまっています。
日差しも強く、目によくつきます。
こんな情景を背景に句を読んでみました。
ついつい嘘をついてしまうことはありませんか。
大した嘘でもないので、咎められることもありません。
埃のようなウソ。しかし埃も積もれば・・・で、次第に気になります。
そして・・・
晩春という季語は、肯定的に捉えられますが、
もちろん反対の側面もあります。
この句、マイナスな一面を生かした句では。
政治家の嘘を詠んだ時事句と読んだ人も。
これも面白い読みです。
遅足