575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

「晩春」句会の投句が集まりました。  遅足

2018年04月18日 | Weblog
昨日からの雨がまだ降り続いています。
晩春の雨です。午後には上がる予報です。
今回の句会、雨あがりに、どんな風が吹くのでしょうか?

題詠「晩春」
①晩春やほこりのような嘘をつく
②晩春や黒猫抱き坐す男
③晩春や十分生きたと夫の嘘
④晩春の街路樹匂ふ雨あがり
⑤晩春や同窓集う絵画展
⑥老人(おいびと)に添ふ晩春のぬるさかな
⑦晩春の売り場の帽子恋を待つ
⑧晩春のヘリの音激し白い空
⑨晩春や磯の水鳥身じろがず
⑩晩春のカップラーメンに湯を注ぐ
⑪古街道半里を守る晩き春
⑫晩春や暮れの吐息がこぼれゆく
⑬晩春の夢から覚める豆腐売り
⑭晩春や北の大地へ旅立ぬ

自由題
①藤棚の下日がな眺める草野球
②五輪崩れ手水(チョウズ)に残る花筏
③のど飴がゆっくり溶けて卯月かな
④青柳ゆらゆら遊ぶ堂の屋根
⑤花いかだ狭間を落ちて消えにけり
⑥柳かげ湧き水ぽこっぽこぽこと
⑦蔦若葉思いっきりの背伸びかな
⑧将棋指す藤棚に鳩雨やどり
⑨どす声が夜を騒がす猫の恋
⑩楠落葉泣き言のぶる若き人
⑪ランドセル背中に余る薄暑かな
⑫帽子屋の帽子ぼうしをかぶりをり
⑬袖丈の余る制服ハナミズキ
⑭湿原は黒一色の蝌蚪(かと)の陣

コメント
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