575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

6月句会の投句が集まりました。

2018年06月20日 | Weblog

名古屋は朝から雨。さきほどからゴロゴロと雷様の声も。
大事に至りませんように。
今回の題詠は「さくらんぼ」です。
さまざまなサクランボが色を競っています。
どのサクランボに票が集まるのでしょうか? (遅足)


題詠「さくらんぼ」

①初デートフルーツパフェのさくらんぼ
②さくらんぼ天仰ぎつつ咥へけり
③ハミングを五線譜に乗せさくらんぼ
④さくらんぼ青絵に競へ遊亀の鉢
⑤発見す弾性球体桜の実
⑥屈託の顔の手土産さくらんぼ
⑦叱られた思い出の日々さくらんぼ
⑧頬押せば丸く飛び出すさくらんぼ
⑨独(ひと)り居の幸せを噛むさくらんぼ
⑩かなしくて赤いチェリーを食べにけり
⑪さよならはわたしからいうサクランボ
⑫さくらんぼの歌唄ってつまむさくらんぼ

自由題

①忘れ得ぬ母の言葉や明け易し
②裏鬼門花南天の今盛り
③つゆ明けはまだ先のことアメフト部
④「ローマの松」音楽室の夏の風
⑤せせらぎの煌めき流る水芭蕉
⑥寂しげなワゴンセールに「父の日」と
⑦短冊の願いは銀河の向こうまで
⑧人の世の出口にあかき蛇いちご
⑨「折鶴」は折鶴に似る燕子花
⑩出港の銅鑼の音重し梅雨に入る
⑪赤く熟れどうぞと誘ふ蛇苺
⑫梅雨寒や封を開ければ刺す再検査


コメント
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