575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

発見す弾性球体桜の実   能登

2018年06月27日 | Weblog

この句、中七の「弾性球体」をどう読むのでしょうか?

さくらんぼを遠くへ投げる競争がありましたね。
子供も大人も結構、楽しむ様子をテレビで見ました。
さくらんぼが弾む様子を詠んだものでしょうか、と結宇さん。
あら!落とすと弾むの?新発見ですね、と佐保子さん。
お二人は、サクランボそのものを弾性球体と読みました。
確かに落ちたサクランボは可愛らしく弾みます。

運動量保存の法則の実演のための装置に使われている
振り子がサクランボにそっくり!と感じた句です、と作者。
ニュートンのゆりかごとも、カチカチ玉とも呼ばれているものです。
インテリアとして部屋に飾られているのを見たことがあります。

サクランボ自身が弾むという読みももちろん可能です。
それも面白いと思います。
私はなぜ「桜の実」なのか?ちょっと詠み切れませんでした。遅足

  桜の実落ちて安曇の土染むる  河野友人
コメント
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