575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

叱られた思い出の日々さくらんぼ  狗子

2018年06月30日 | Weblog

「さくらんぼ」から子供の頃を思い出して詠んだ句です。

中高年にとって、さくらんぼは高価な食べ物。
やはり“思い出”のものだったのですね、と等さん。

友達が食べているのを見て、食べたい、と
親を困らせたのでしょうか?
親も食べさせてやりたくても手が出ません。
遂に叱ってしまった。そんなサミシイ思い出かも。
童謡の「叱られて」を思い出しました。

  叱られて口が酸つぱいゆすらうめ  尾熊靖子

  叱られて姉は二階へ柚子の花  鷹羽狩行

叱られて大きくなった様な気もします。
叱っていた親もいつかは・・・

  少食を子に叱られて涼しさよ  池田澄子

子の親を見る目が変わるのは、親が何歳くらいからでしょう。
子を叱り、やがて親を叱っていた私。
いまは子に叱られる年齢になってしまいました。(遅足)
コメント
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